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報告:署名の集約、鶴岡市長への報告・要望

【ご報告】
2020年10月14日17:00より鶴岡市役所に代表の5名と事務局3人で訪問しました。
皆様から頂いた出羽三山へ風車建設反対署名
【令和2年10月12日集計数】
鶴岡市内 6710人、
山形県内 3022人、
山形県外 4425人 
合計 14,157人の署名簿(CDROM)と要望書を、鶴岡市長に手渡し致しました。

そして、
1、市と事業者のこれまでの経緯の説明を求む
2、「鶴岡市における風力発電設置などに係るガイドライン」の早急な見直しと地元自治体として構想段階から関与し規制できる仕組みを早急に作成。また、国と県に対し同様の仕組みつくりの働きかけ
3、同様の構想を知った段階で早期に市民への情報公開と周知をしてほしい
との要望に、市より丁寧かつ良心的な前向きな回答を頂きました。

ガイドライン改正の方向性として、この度の件では事業を進めるにあたっての住民との合意形成のあり方や環境アセスメントを含めた制度に関する課題も見えてきたとのことで、市としてガイドライン改正のスケジュール(案)を提示いただきました。
環境・景観・文化財保護審議会を開催し、専門家や有識者よりヒアリングを行い、事業者が順守すべき事項をより明確にし、12月下旬には新たなガイドラインの改正施行を市HPにて公開すると表明。また環境アセスメントの手続きにはいる前段階で、地元自治体や住民の合意形成を求めることが出来ないか、県とも連携しながら検討していくとのこと。
早期段階での情報公開については、事業主体が民間企業である場合、行政として知りえた情報を公開する際は事前に事業者に承諾を得た上で情報公開する必要がある。しかし事業を進めるにあたり、住民への説明が十分実施され、合意形成されたうえで手続きが行われる必要があると考えているので、出来るだけ早い段階で住民の皆様に情報を伝えられるようそれを含めたガイドラインの見直しもできないか検討するとのこと。

そして鶴岡市として「(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業」に係るこれまでの経過の説明を頂きました。


話し合いの際、いくつか質問を致しました。

◆黒森山の風車計画地とほとんどだぶっている東山林道で、現在株式会社ユーラスエナジーホールディングスが風況調査を行っているが、後から出したガイドラインは拘束力があるのか?という質問に対し、市では、現行の制度上規制をかける事はできないが、この度の白紙撤回の件を受けて、事業は推進しないでほしいと市より申し入れているので、これはできないと思っている。この件について反対運動は必要ないとの返答。

◆建設する場所での関係する人のみならず、関係する「エリア」はどこの範囲なのかも十分考える必要がある。今回のように流域の上流域での開発行為、土地・環境の改変行為となると下流域に影響が波及される恐れがある。事業を行う範囲内のみならず上流域で行われる場合はプラスして中流域・下流域への影響を考えるべきである。現行の環境アセスではカバーしきれない「エリア」についてもガイドラインに盛り込んで欲しいという意見に対し、
市として、この意見も踏まえ、ガイドライン上でどのような規定ができるか検討していきたいとの返答。

◆住民の生活地からは600mとガイドラインにあったが、今回は大型風車なのに400mという近距離だった。低周波の影響は個人ごと体調ごとに違うが生活地域からの設置距離は600mでは近すぎる。新ガイドラインでは住宅地からの設置距離をもっと遠くにして欲しいという意見に対し、
市としても様々な事例を研究しながら対応していきたいとの返答。

代表が「地域の意向が一番大事、そこのところをいかに大事にするか市や県も守ってほしい。」という思いも伝えました。
短期間でこれだけ集まった署名という形にかえた皆様の想いを、市がガイドラインにどのように反映し改正されるのか。争いの起きない、自然・地域・人を守るガイドラインになることを願っております。

今後山形県にも同様の要望書を提出いたします。
10月28日を予定しております。

結果はまたご報告いたします。